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松原 麻実

冷えは病気? 冷えの原因と改善のためのポイントをご紹介

更新日:9月30日

こんにちは!恵比寿からだとこころ代表の松原(まつはら)です!


皆さんは「冷えは万病の元」という言葉を知っていますか?


夏の冷房で冷えて足がパンパンに浮腫んでしまうお客様、冬は寒さで寝付けないほどに足がキンキンに冷えてしまうお客様、顔は火照るのに手足は冷えているお客様、胃腸が弱く疲れやすくて夏でも長袖を手放せないほど冷えているお客様など、ひとことに「冷え」と言っても、私たちの鍼灸アロマサロンにはさまざまなタイプの冷えを持った方がご来店されます。

今回は「冷え」が起こる原因や冷え症タイプのご紹介と冷え症改善のポイントを2つご紹介します!


  • 「冷え症」ってどんな状態?

  • 「冷え症」が起こる理由

  • 東洋医学的「冷え症」の分類〜あなたはどのタイプ?〜

  • 冷え症を改善する2つのポイント〜セルフケア〜

  • まとめ 



「冷え症」ってどんな状態?

冷え症とは、通常の人が苦痛を感じない程度の温度環境下において、手や足、腰やお腹、全身に異常な冷感を自覚し続ける状態のことです。

一般的には、外気温が下がると、人間の体は脳や内臓の働きを保つための深部体温を下げないように、手足や表皮の血管を収縮し、血流を低下させて体内の熱を逃さないようにします。

そうすることで、生命活動を維持しているわけですが、「冷え」を感じやすい人は、それほど寒くない環境でも手や足、腰やお腹、全身の血流が悪くなる状態が起こりやすくなっています。

これが一時的ではなく継続的に起こり、自覚的に「冷え」を感じる状態のことをことを「冷え症」と言います。



「冷え症」が起こる理由

冷え症には、原因がはっきりしていない「本態性冷え症」とさまざまな基礎疾患によって起こる「続発性冷え症」があります。

①本態性冷え症とは、自律神経の影響を強く受けて発生する冷え症のことで、自律神経の失調が血管運動神経機能を障害し、冷えを感じる部分の毛細血管の痙縮が原因で血行が妨げられて引き起こされるものです。

②続発性冷え症とは、さまざまな基礎疾患によって発症するもので、貧血症、甲状腺機能低下症、心臓弁膜症、バージャー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病などが原因で、冷えを引き起こすものです。

②の基礎疾患が原因となり発症する「冷え症」は、検査の後、病院での適切な治療を行うことが優先されますが、①の本態性冷え症に関しては、鍼灸治療を行うことにより、非常に高い効果を感じられる種類の冷え症となります。



東洋医学的にみた「冷え症」の分類〜あなたはどのタイプ?

東洋医学的に見ると3つの原因から「冷え症」が引き起こされると考えられています。


1、気虚・血虚症:「気」(=活動エネルギー)・「血」(=体に栄養を与えるもの)の不足により、引き起こされる冷え

気虚を引き起こす理由には、働きすぎ、休息不足、睡眠不足、ダイエットや偏食、食事制限などで体に十分な栄養を補給できていないことなどがあります。

このタイプの人は、体内の気の量、血の量が低下しているために体を滋養できず冷えやすくなります。

また、このタイプは胃腸の消化吸収能力が低下していることが多いため、食事量も控えめになりがちな方が多いです。

私たちの身体は、食事から摂取したエネルギーによって、気や血を作り出すため、胃腸の消化吸収能力が低下していたり、筋肉が不足していると作られる熱の量が少なくなり冷え症をより悪化させてしまいます。

自覚症状としては、全身倦怠感、疲れやすい、息切れ、めまい、食欲不振、皮膚の乾燥や荒れ、脱毛、動悸、月経異常などを伴い、手足や腰や全身的に冷えを感じやすいなどの特徴があります。



2、気滞・気逆・瘀血症:「気」(=活動エネルギー)・「血」(=体に栄養を与えるもの)の流れが停滞したことで引き起こされる冷え

気滞・気逆・瘀血を引き起こす理由には、長時間の同一姿勢や過剰なストレスがあります。

このタイプは、作り出された「気」(=活動エネルギー)・「血」(=体に栄養を与えるもの)を、うまく全身に巡らせることができないことで引き起こされます。 

長時間の同一姿勢で血の流れが悪くなってしまったり、過剰なストレスにより血管が収縮してしまっています。

自覚症状としては、頭痛、肩こり、腰痛、顔面のほてり、喉の詰まり、頭からの発汗などを伴い、手足の末端が冷える、下半身に冷えを感じやすいなどの特徴があります。



3、水滞症:水(=体に潤いを与えるもの、代謝に関わるもの)の流れが停滞することで引き起こされる冷え

水滞症を引き起こす理由には、飲酒や甘いものの過食、水分の摂りすぎ、食事による内臓の冷えによって、体の中の水の流れが偏ってしまう、余分な水が溜まってしまうことで引き起こされます。

このタイプは、体の水の流れが悪くなることで老廃物を溜め込みやすく、全体的な代謝も低下し、全身が冷えやすくなります。

自覚症状としては、頭重感、めまい、下痢、関節の痛み・こわばり、頻尿、夜間にトイレに起きるなどと共に、手足の冷えとむくみを感じやすいなどの特徴があります。



「冷え症」改善の2つのポイント

冷えを改善させるためには大きく分けて2つのポイントがあります。

1つ目は、熱を生み出す食事

2つ目は、熱を巡らせる運動


1つ目の「熱を生み出す食事」は、栄養バランスの取れた和食を摂ることです!!

体を温める性質のある食材を少しだけご紹介!

・土の養分をしっかり吸収した根菜類(にんじん、ごぼう、山芋、じゃがいもなど)

・天日干しされた乾物(切り干し大根、ひじき、昆布など)

・海のミネラルたっぷりの塩(精製されていないもの)

・魚やお肉、お豆腐、卵などのタンパク質

・カフェインの入っていない温かい飲み物(ほうじ茶、黒豆茶、白湯など)


体を温める性質のある食材を、ほかほかご飯と一緒に食事に取り入れることで、体の熱を作り出す栄養を摂取することができます!

自分で作るのが難しい!という方は、ぜひお近くの定食屋さんを探して、温かいご飯を食べるようにしてみてくださいね!



2つ目の「熱を巡らせる運動」は、体の負担にならない程度の軽い運動をすることです!

運動が苦手、運動が嫌い、という方もいると思いますが、毎日続けられるような強度の運動を継続させることがとても大事になります!

私のオススメは、スクワットと軽いウォーキングをすることです!!

・ワイドスクワット(20回)

・15分程度のウォーキング(手を振って歩こう!)

一緒にやってみませんか?

特に、長時間同じ姿勢で仕事をする方や、ストレスを感じやすい環境にいる方には、試してみていただきたい運動になります。

全身の筋肉のうち下半身の筋肉が占める割合は60~70%です。つまり、脚の筋肉を鍛えれば全身の60%以上を鍛えられるということになります。スクワットは下半身の筋肉を動かすことで、全身の血液の循環が良くなります。

さらに、大きく手を振ってウォーキングすると、驚くほどに手先の冷えも改善されやすくなります!15分程度であれば、疲れが残る時こともありませんので、ぜひ試してみてください!



まとめ

西洋医学では、「冷え」を感じていても、病気として扱われることはありませんが、東洋医学では、冷えはあらゆる病の元となる状態(=万病の元)と考えられていて、冷えを放っておくことで、さまざまな不調や別の病気を引き起こす原因になると言われています。


私たちが行っている鍼灸治療では、症状の出ている部分だけでなく、体の根本(冷えを感じやすい体質)を改善させるための治療も同時に行うことで、あらゆる不調が出にくい体を作っていくことを目的としています。


自分の冷えの原因を知りたい!身体の状態をもっと詳しく知りたい!という方や、日頃から身体が冷えて辛い方、なんとなく体の調子が悪い、生理痛などの痛みがあるという方はぜひ一度、ご相談ください!

「恵比寿からだとこころ」へのご来店が初めての方は初回限定100分コースがオススメです!


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