昨日の続き。
3.消化吸収を司る『脾』(土)
主な働きは3つ↓
①運化
食べたのもを、気・血・津液に変化させて運び出す。
②昇清
重力に逆らって持ち上げる。
例えば、内臓を正しい位置に納める、
脂肪が垂れないように持ち上げる。
③統血
血が血脈から漏れ出るのを防ぐ。
この働きが弱くなると不正出血や内出血になる。
脾に相応するのは・・・
🌱季節:夏から秋にかけての長夏に属します。梅雨を含む
気温や湿度の変化に敏感に反応する性質を持ちます。
また、各季節のはじめ18日間は気候が移り変わる時であり
脾の養生が必要なです。
⏰時間:午前9時〜11時
体に必要な栄養を取り入れるために9時までに朝食を取っておくのがベスト。
👄開口部:口・唇
脾が正常なら食べ物を美味しく感じ、唇の色艶も良い
🟡色:黄色
脾の機能が低下すると、肌の色が黄色っぽくなります。
また、さつまいもやとうもろこしは脾を養う食べ物です。
4.呼吸を司りシャワーのようなの役割をする『肺』(金)
主な働きは3つ↓
①呼吸
古い濁気を吐き出し、新鮮な精気を取り入れる
②宣発・粛降
脾から受け取った栄養を全身に散布、下に輸送
③調節水道
身体の中の水を巡らせる働き。
余分な水分を汗として排出したり
不要な体液を腎に引き下ろすなどして
身体の中の水の流れが滞らないようにしている。
肺に相応するもの・・・
🌱季節:立秋〜11月に属します
空気が乾燥するため、肺の機能も弱くなりがち
⏰時間:真夜中の午前3時〜5時
この時間にきちんと睡眠を取っておくようにしましょう。
そして、朝起きた時は新鮮な空気を。
👃開口口:鼻
古くなった濁気を吐き出し、新鮮な精気を取り入れてくれます。
◯色:白
肺の機能が弱くなっている時は
肌が乾燥し顔色が悪く白っぽくなります。
また、白い食べ物
大根、れんこん、梨などは肺を潤す働きがあります。
5.生命の素、エネルギーの貯蔵『腎』(水)
主な働きは3つ↓
①蔵精
先天の精(生まれつきのエネルギー)と
後天の精(栄養から取り入れるエネルギー)を
保管する
②納気
吸い込んだ気を丹田に納める
③温く作用
体を温める働き
腎に相応するもの・・・
🌱季節:冬
次の春を迎えるために、腎に生命力を貯蔵する
冬は腎に負担がかかりやすい季節
⏰時間:夕方の午後5時〜夜7時
腎の回復に当てたい時間。
踏ん張りのきく時間帯でもありますが無理は禁物。
↑腎は”忍耐”の臓であり、
元気な時は踏ん張れますが
疲れている時は忍耐力も低下。
無理は禁物。
👂開口口:耳や歯
腎が弱ってくると耳が聞こえにくくなったり、
難聴などの耳の症状が出てきます。
また、歯も脆くなってきます。
⚫️色;黒
腎機能が低下していたり、腎が弱ってきた人は
顔がくすみ、黒ずんできます。
また、黒い食べ物
黒胡麻、黒豆は腎の働きを助けてくれます。
ここまで、『五臓』についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
それぞれの五臓がバランスよく働いて、健やかな状態が維持されます。
それぞれの臓について話すと・・・、
関連する感情だったり、体液だったり、たくさんあるのですが今回は少し絞ってお伝えいたしました。
少しでも、『五臓』についてのイメージを持ってもらえたら幸いです。
ここまでお読みいただきありとうございました😊
(参考:「みんなの臓活」 YIN SEIKA:著)
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